株式会社コプロ・ホールディングス

プレスリリース

2019年10月29日
Press Release

コプロ・エンジニアードが三大都市圏の派遣エンジニア312名にアンケート調査、建設業の働き方改革の成果が顕在化、3年前より「働きやすくなった」77.1%が実感

3年前と比べて、休日の増加は49.5%、残業の減少は51.2%、女性技術者の増加は36.6%

人手不足が深刻な建設現場でも、着実に働き方改革が進んでいます。建設業を中心に技術者の人材派遣を手掛けるコプロ・エンジニアード(代表取締役社長:清川甲介、本社:名古屋市、以下「当社」)は、在籍する三大都市圏の派遣エンジニア […]

人手不足が深刻な建設現場でも、着実に働き方改革が進んでいます。建設業を中心に技術者の人材派遣を手掛けるコプロ・エンジニアード(代表取締役社長:清川甲介、本社:名古屋市、以下「当社」)は、在籍する三大都市圏の派遣エンジニアに、職場環境に関するアンケート調査を2019年6月~9月に行い、312名が回答しました。その結果、3年前と比べて77.1%が「働きやすくなった」と実感。休日日数は49.5%が増加、残業時間は51.2%が減少、女性エンジニアは36.6%が増加したと回答しました。働き方改革の成果が顕在化していると言えます。

 

◆調査結果のダイジェスト◆
・3年前と比べて、77.1%が「働きやすくなった」と実感。
・3年前と比べて、休日日数は49.5%が増加。残業時間は51.2%が減少。
・現在、半数以上の職場で「健康管理対策」、「残業や休日出勤の削減」が推進されている。
・働きやすさ向上の結果、3年前と比べて、女性技術者の数は36.6%が増加。
・他に、生産性向上のためのデジタルツールの導入状況や、生産性を高めるためのアイデア

 

(1)3年前と比べた働きやすさの変化
77.1%が「働きやすくなった」(「どちらかと言えば働きやすくなった」含む)と実感しています。働き方改革の推進により、残業時間の削減や休日の増加が進んだためと考えられます。

Q.あなた自身は3年前(3年の経験年数ない方は1,2年前)と比べて、現在は働きやすくなったと感じますか。(単一回答、建設業界経験が1年未満の方を除く)
・「働きやすくなった」42.5%、「どちらかと言えば働きやすくなった」34.6%、合計で77.1%。
・「働きにくくなった」8.9%、「どちらかと言えば働きにくくなった」14.0%、合計で22.9%。

 

自由回答からは、「早く帰れるようになった」、「休日が多くなった」、「有給休暇取得が奨励されてきた」など、働き方改革の成果を歓迎する回答が多数を占めています。一方で、「残業が出来なくなったが業務量は変わらないので大変になったと思う」という回答もあります。

<選択肢を選んだ代表的な理由>

●働きやすくなった・どちらかと言えば働きやすくなった
・残業時間抑制の流れができて早く帰れるようになった。
・上司との話し合いがしやすくなった。無茶な業務が減った。
・土日休みになった。
・休日が多くなり残業も減った。
・無理な事を(特に時間外)言われなくなった。
・交代制で休日をとるようになった。
・有給休暇取得が奨励されてきており、休みやすくなってきた。

●どちらかと言えば働きにくくなった・働きにくくなった
・休日を増やし残業を減らしても、仕事量が同じなので結局きつくなってしまう。
・残業がしたいときでもできない。
・残業時間の削減にともない働き方の不自由が増えた。

 

【注】回答者の派遣技術者は、3年前とは派遣先の職場が異なる場合も多く、同じ職場の3年前との比較とは限りません。また、当社の派遣技術者の多くは、比較的労働環境が整備されている大手ゼネコンに派遣されています。

 

(2)3年前と比べた労働条件の変化
3年前と比べて、休日日数は49.5%が増加、有給休暇の取得日数は30.0%が増加、残業時間は51.2%が減少と回答しています。これらの結果に、働き方改革の成果が表れていると言えます。

Q.3年前(3年の経験年数ない方は1,2年前)と比べて、あなたの自身の労働条件や、職場の環境はどのように変わりましたか。(単一回答、建設業界経験が1年未満の方を除く)
・「休日の日数」・・・「増えた」49.5%、「変わらない」43.6%、「減った」6.9%。
・「有給休暇の取得日数」・・・「増えた」30.0%、「変わらない」61.0%、「減った」9.0%。
・「残業時間」・・・「減った」51.2%、「変わらない」28.8%、「増えた」20.0%。

(3)現在、職場で導入・推進されている取り組み
働き方改革の具体的な取り組みとして、現在、半数以上の職場で「健康管理対策」、「残業や休
日出勤の削減」が推進されており、3割前後の職場で「有給休暇の取得の奨励」や「休日の増加」が推進されています。

Q.あなたの職場で導入・推進されている取り組みをすべて選んでください。(複数回答)
・回答が多い順から、「健康管理対策」60.5%、「残業や休日出勤の削減」56.1%、「有給休暇の取得の奨励」32.5%、「休日の増加」28.3%、「セクハラ・パワハラ等の防止対策」22.3%、「女性が働きやすい職場づくり」16.9%。

(4)3年前と比べた女性エンジニアの数
3年前と比べて36.6%の人が、女性エンジニアが増加したと回答しています。働き方改革推進に伴い労働環境が整備されたため、女性でも建設業で働きやすくなっていると考えられます。

Q.3年前(3年の経験年数ない方は1,2年前)と比べて、職場の女性エンジニアの数はどのように変わりましたか。(単一回答、建設業界経験が1年未満の方を除く)
・「増えた」36.6%、「変わらない」56.2%、「減った」7.2%。

(5)今よりも働きやすくするため・生産性を高めるためのアイデア
自由回答で、コミュニケーション、女性の働きやすさ、休日の増加や残業削減、スキルアップ・研修、デジタルツール導入などに関するアイデアが挙げられました。

Q.建設業界、またはあなたの職場で、今よりも働きやすくするため・生産性を高めるためには、どのような取り組みをするとよいと思いますか。自由にお答えください。(自由回答)

●コミュニケーション
・役職間や協力会社との風通しの良いコミュニケーション環境が大事と考えます。各人が気付いた事を共有する事が、安全や生産性の向上へつながると思う。
・積極的にコミュニケーションをとれば活気ややる気がでて、チームワークが良くなる。
・業務内容、進捗状況等の情報の共有とそのディスカッションの促進。

●女性の働きやすさ
・女性が働きやすい育児支援等の導入。
・私が入社後に女性用更衣室を増やしていただいた。
・CADオペレータのような仕事は在宅や会社外でもできるようにする。

●休日の増加や残業削減
・週休2日制
・休日の分散。重機や作業エリアを効率的に利用できる。
・ノー残業デー
・担当者を各2名配置して、1人が休んでも対応できるようにする。

●スキルアップ・研修
・定期的な講習(用語、工法、経験談等)。
・現場の全員がハラスメントや言葉づかいについて学ぶ。

●デジタルツールの導入
・BIMやCIMの導入
・ドローンとVRの導入
・施工管理ツールの導入
・図面資料などの電子化、安全書類や請求書の紙の管理を無くし、データで管理する。
・個人のスケジュールの管理が簡単にできるツールがあると、残業が減り生産性が高まる。

 

【調査概要】
・調査目的:建設エンジニアが働きやすい職場をつくる上で必要な要素を確認するため
・調査主体:株式会社コプロ・エンジニアード
・調査対象:コプロ・エンジニアードの東京圏、大阪圏、名古屋圏の8支店に所属する派遣エンジニア(施工管理者、CADオペレータなど)、10代~70代の男女。有効回答数は312名。
・調査方法:年1回、全国の支店で開催する派遣エンジニアの集会「コプロ・コンベンション(安全大会)」の会場において、アンケート用紙に手書き記入してもらい回収。
・調査日:2019年6月~9月(東京6月21日、大阪7月26日、名古屋9月27日)