有限会社 元祖鯱もなか本店

プレスリリース

2021年9月3日
Press Release

廃業予定の明治創業のお菓子屋、4代目に専業主婦が就任。オンラインショップをリニューアルし、売り上げが2倍に

8月7日に114年続く「元祖 鯱もなか本店」(名古屋市中区)の4代目になりました古田 花恵と申します。  「元祖 鯱もなか本店」は、名古屋土産「鯱もなか」を主力とする明治創業のお菓子屋です。しかし、後継者がいないこと、コ […]

87日に114年続く「元祖 鯱もなか本店」(名古屋市中区)の4代目になりました古田 花恵と申します。

 「元祖 鯱もなか本店」は、名古屋土産「鯱もなか」を主力とする明治創業のお菓子屋です。しかし、後継者がいないこと、コロナの影響によるお土産物の需要が激減したこともあり、2020年末に長い歴史に幕を閉じようとしていました。

帝国データバンクの2020年の調査によると、65.1%の経営者が「後継者不在である」と回答。日本政策金融公庫の調査では、60歳以上の経営者のうち50%超が将来的な廃業を予定し、このうち「後継者難」による廃業が全体の約3割というデータがあります。(帝国データバンク 全国企業「後継者不在率」動向調査 2020年)

「元祖 鯱もなか本店」は、3代目の父が約40年にわたって経営してきました。お菓子は、名古屋駅やセントレア空港などでも販売していましたが、コロナ禍で旅行客が減少、お土産物の需要も激減しました。昔は、売れ行きが良く生産が追い付かなかっため多額の設備投資をし、機械を導入するほどでした。最近では、立派な機械があっても注文が少なく高齢の父にとって負担が増えていました。もともと父は、子どもたちには好きな道を歩んで欲しいと考えていたことから「キリのいいところで廃業しよう」という意思が固まりつつありました。

しかしいざ、その時がくると私の中に本当に終わらせていいのかという思いが出てきました。コロナ禍で販売がむずかしい、このような状況で専業主婦であった私が4代目を継ぐことは、プレッシャーも大きく決断をするまでに時間がかかりましたが、私にもできることがあると決意。4代目を継ぐ決心をいたしました。

7月末にはオンラインショップをリニューアル。昨年同月に比べサイト訪問者数は3倍、売上は、前月比の2倍になりました。名古屋ご当地のお菓子で少しでも旅行気分を味わってもらい、コロナ疲れの全国の方々を笑顔にしていきたいです。今後は名古屋の魅力を発信する場として、新しい企画を考え中です。

4代目花ちゃん

店内の様子


オンラインショップ